デジタルQ&A
2023/04/01

乗合タクシーについて相談を受けたので、利用方法とデジタル化の提案をまとめました

相談内容

とある地区のおばあちゃんに「下大杉に直接行くバスがなくなった」と相談されました。
インターネットで調べたところ

『令和4年12月1日から、路線バス大杉線、尾小屋線の一部廃止し、代替交通として、「松東地区乗合タクシー」を運行いたします。』とのこと

そこで「乗合タクシー」の利用方法を伝えようと思い、資料をまとめることから始めました。

事前登録が必要

利用にはお名前、ご住所、ご連先等を事前に登録する必要がありました。
登録は書類を市役所にもっていくか、電話でできるとのこと。

ご家族がスマホから登録できる方法があればいいのですが、デジタル対応まだこれからのようです。
Googleフォームで対応できるかもしれませんね。

予約は電話のみ

タクシーを予約するにはご乗車の前日17時までに電話でご予約が必要でした。
電話越しに伝える内容は

  • 松東地区乗合タクシーを利用すること
  • 利用する方のお名前と連絡先
  • 利用する人数
  • 利用する日付、便、乗車及び降車する停留所

毎回上記の内容を電話で伝えるのは大変な気がします。
電話番号から利用者データを呼び出すようにすると、利用履歴から行先や乗降者停留所を予測できるので「前回と同じ場所に行きますか?」とやりとりが簡単にできそうです。

デジタル化するとこんなに簡単にできるかも!

本人からの電話予約が主になると想定されているようで、デジタル化もこれからのようでした。
デジタル化の時に、マイページを作り自分の情報を呼び出すことで入力項目を減らす事もできそうです。

最近では、マイナンバーカードとWEBサービスの連携をとる方法もあるので、連携を活用すれば利用者登録の時に「乗合タクシーを利用する」「利用しない」だけの選択で登録が済ませられるようになるかもしれませんね。

サービスの連携についてこんな事例があったので共有します。

相談の対応

さて、相談者であるおばあちゃんには以下のテキスト資料の他に参考になりそうなものを印刷してお渡ししました。
乗り合いタクシーの利用方法
ご家族が見られる可能性も考えて、QRコードを付けておきました。
QRコードから今回の乗り合いタクシーについて調べたときに有効だったWEBサイトのリンク集にアクセスできるようになっています。

資料をお渡しして説明も行ったことで、乗り合いバスについて理解されたようでした。
ただ、自分自身が調べて手間取ったことを考えると、こうした情報を市民の皆さんに浸透させるのは本当に難しいことだと痛感します。
印刷物を渡して口頭で説明が必要になることからも、デジタルがすべてを解決というわけにはいきません。
例えば、ご家族やご近所の方がワンタッチで申し込み代行できるような、「フォローがあれば成立するデジタル化」という柔軟な考え方が必要だと改めて感じました。

考えを改めるとても良いきっかけになりました。
ご相談、感謝いたします。